【3月のまとめ&総括】
<全体総括>
自分の指導方針は、「本質的な理論を叩き込み、あとは各自の頭で考えさせる」というもの。
これをせずに対処療法を続けていても、結局彼らは「答え」を求めるだけで自分の頭で解決することが出来なくなる。
併せて、今回のアフターフォロー期間が始まる前に、「全てのボトルネックは質の高いインプット不足である」旨を彼らには伝えた。
質の高いアウトプットには質の高いインプットが必要であるという、言うまでもないことに気付かせることから始まった。
抽象度の高い大量の本質論を彼らが理解できるかの問題があったが、結果として理論自体は腹落ちして理解してくれたようだった。
しかし問題は、理解した理論を実際に実践できるか(その上で自走に繋げられるか)。
この点は正直メンバー間でも差が出た感じがあった(詳細は後述)。
なお、チーム内の雰囲気は良く、各自モチベーション高く動いていたのは好印象だった。
やはり皆salonの活動が好きなんだと改めて感じた。
しかし、amiさんから与えられる講義を聞くだけの受け身の形式は楽しめても、自分から能動的に発信する活動を楽しめるか。
3月を終えても、彼らはまだまだ半信半疑で悩みながら活動している(自信を持って活動出来ていない)ように感じる。
<今後の課題>
後述の各メンバーの項でも詳述するが、皆まだまだ半信半疑で悩みながらTwitter活動をしているようである。
特に、「有益ツイートをすること」自体が目的となり、全員が(食べログなりの)ネット情報の焼き直しを延々ツイートする「有益bot」になってしまう可能性を危惧している。
これが進むと、界隈に「salonって有益だけど『顔』が見えない集団だよね」と思われてしまわないかが怖い。
例えばナンパ師のツイートはほとんど中身が無いが、その「人となり」や「キャラ」は伝わってくる。
他方でsalonの、同じような型、同じようなテーマ、同じような文体、有益情報のみで自分の意見の無い140字…というツイートは、もしかしたらファンを獲得しにくい(それゆえに、他のメンバーはツイート内容自体は有益でもフォロワーが増えていない)という状況を生んでしまうのかもしれない。
<解決案>
①各自のキャラクターに合わせたブランディングの確立
②各自の「モテ生活」を覗かせるようなツイート
③各自の「私生活」を覗かせるようなツイート
④各自の「性格」を覗かせるようなツイート
を増やしてみてはどうか。
他のインフルエンサーを見ても、いわゆる「有益ツイート」とそれ以外のツイートの比率は、高くても1:1くらいかと(ここまで有益系に全振りしてるのはsalonくらいな気が)。
①については、言わずもがな。ユイの「彼女大好き」キャラブランディングはヒットだったと思う。
②については、いわゆる「即報」や、デート中などの女の子を匂わせる写真、おしゃれなカフェでの1枚など。
③については、例えば男友達と旅行に行った1枚や、例えば「資格試験の勉強してます」みたいな私生活のツイートなど。amiさんの実家帰省写真や、スザク君のブリ釣り写真などはファンを増やすと思う。
④については、例えば私は「他人に迷惑を掛けて弱い者いじめをするクズが大嫌い」という一面があるので、五十嵐会やタロ君のボッタクリバーツイートに対しては、歯に衣着せずボロクソに反応している。
まあここだけの話、アフターフォローを受けている面々はもれなく全員不器用なので、こうした柔軟な対応は出来なそうではある。
だからこそ「顔」の見えない有益botになりそうで怖い。
彼らがきちんと自走を続けられるかも含め、しばらく見守りたい。
【各メンバーの講評】
<◎ダン>
去年10月インプ…434,086
3月インプ…867,339
一番成長を見せていたのはダンだった。
再三口酸っぱく伝えていた「医者ブランディング」の唯一無二性に少し理解が出来たようで、少しずつ「医者らしい」ツイートも増えてきた。
ただ、3月の大きな伸びを支えていたのは「お店系」ツイートだった。
別に伸びるきっかけは何であっても問題ないが、お店系や有益系は、どこまで行ってもshuアカウントの二番煎じの域を出ない(元祖をぶっこ抜く強力なアイデアがあれば別だが)。
1,000人→2,000人なんて勢いで行ってしまえる段階なのに、後半失速したのは、オリジナリティの欠如が原因ではないか(これは指導を受けていた側のメンバー全員に言える)。それを打破するオリジナリティが、各自に設定させたブランディングに他ならない。
「有益ツイート」「お店ツイート」をすることが目的ではない。こうしたツイートはアカウントを育てる「手段」にすぎず、目的は「自己ブランディングの確立」であり「界隈でのポジション取り」であり、最終的には自分のアカウントを通じて自分がやりたいことを実現することであるはず。
こうした長期的な目線でアカウント運用を考え、目標から逆算思考で日々のツイートを考えないと、「手段が目的になる」状態に陥ってしまう。
まあこうした長期的な目線や目標設定は、彼らは3,000フォロワーでも超えたくらいから考えれば良いのかもしれないが、こうした長期的な目線が無いと、途中でまた挫折しないかが心配。
ただ少なくとも4月初旬においては、ダンは勢いを落とすことなくツイート出来ているので、安心ではある。
このまま自走を続けて順調に伸びていって欲しい。
<◎ミナト>
去年10月インプ…288,432
3月インプ…443,815
次に成長を見せたのはミナトだった。
ミナトはツイートの柱が「低身長」しか無く、事前ヒアリングでもTwitterに対するモチベーションが底を突いていた感があったので、正直心配なメンバーだった。
しかし、「低身長ツイートは求められている」ことを白salonの参加者の発言等を引用して心をくすぐってやった結果、モチベーションを回復し、結果として誰よりも熱量高く活動してくれた。
低身長コンプレックスを克服するための筋トレ系や、デートコース系ツイートを自分の柱に出来つつあるようだ。
「質の高いインプットを」というアドバイスをきちんと実行しているようで、ツイートのネタは集められているよう。
あとはいかにツイートの質を高められるか。その上で、今後も継続して自走が出来るか。
有益botにならないようにという危惧は同様。
<◎ハル>
去年10月インプ…434,086
3月インプ…472,297
課題のクリアこそしたものの、伝えたアドバイス&彼の理解(しているであろう)内容と一番乖離したツイートをしていたのがハルだった。
「マッチングアプリで8,000マッチした人」というブランディングを基に、界隈に数多いる「マッチングアプリの凄腕」のツイートの型を丸パクリしてツイートを組み立てろというアドバイスをしたのに、全くと言っていいほど出来ていなかった。
しかも途中でインプの計算を間違え、最後に辻褄を合わせるようにインプ稼ぎのための有益ツイートをしていたが、それではその場しのぎの対処療法そのものであり、(過去に自走出来ずにアカウントが死んだことに対する)何の問題解決にもなっていない。
正直、今後が一番心配ではある。8,000マッチの威力を発揮できれば何の心配も無いのだが…。
私のアドバイスの意味が分からないのか、理解はしているけどアウトプットが出来ないのか、他に何か問題があるのか…。
今後も様子を見る必要がある。
<◎ユイ>
去年10月インプ…430,466
3月インプ…376,104
今回の課題を唯一クリアできなかったのがユイだった。
本業の転勤・引越・研修・新部署での業務等に忙殺されたようだった。
途中で何度も助け船を出し、「場合によっては特例を認めるようamiさんに掛け合っても構わない」旨も伝えたが、それを断ったのは彼なりのプライドか。
そんな状況でも、目標達成まで残り約54,000インプと、非常に惜しいところまで来ていた。
あくまで結果は結果なので、目的不達成は大いに反省しなければならない(リーダーとして私が反省することはもちろんである)。
ただ、「実は彼女への罪悪感からTwitter活動に二の足を踏んでいた」という事実が判明し、その悩みを正直に話してくれたのは大きかった。
彼女への罪悪感ゆえにアカウントが死にかかっていた(アプリ等のモテ活動が出来なかった)ということを知らずに話を進めていたら、いつまで経ってもユイの問題解決は出来なかった。
この問題が解決でき、「彼女大好きアカウント」として生まれ変わり、「Twitterが楽しい」とまで言うようになったのは収穫だった。
本人も3月の振り返りで、「彼女大好きアカウントになってからツイートしやすくなった」と言っていた。
数追いが正義となりがちなモテナンパ界隈で「彼女大好きアカウント」に転生するのは逆説的な行動だが、それゆえにコアなファンを取り込める可能性がある(本人も「コアなファンが増えている気がする」と言っている)。
未だに「?」となるツイートも多い彼だが、好きなように自由にツイートさせても面白いかもしれない。
【その他】
チームの皆は、「引き続きチーム制でやりたい」との意見だった。
やはり皆、このタイミングで各自で自走させることには不安を感じているよう。
やり方をどうするかはあるが、何らかの体制は維持したまま、緩やかに自走をさせる(ここで一気にばっさり切らない)方法が望ましいか。